小学生のプログラミング必修化「知らない」が過半数を超える
小学生のプログラミング必修化「知らない」が過半数を超える ~未就学児の保護者を対象とした認識調査より~
情報セキュリティ事業を展開するデジタルアーツ株式会社は、全国の0歳から6歳の子どもをもつ20歳代から40歳代の保護者を対象に、政府が「21世紀型能力」を習得する教育を推進していくなかで、どのような認識をもっているのか調査しました。(2016年7月22日発表、有効回答数は672件)
調査の中では「2020年から小学校でプログラミングが必修になることを知っているか」という問いに対して54.5%の保護者が「知らない」と回答しています。(グラフ参照)
このほかにも2020年までに1人1台の学習用タブレットが導入される動きがあることや、デジタル教科書が導入されることについての認識が、未就学児のいる教育現場において、あまり浸透していないことが伺えました。
また、「21世紀型教育に向けて子どもにどんなことをさせたいか」という問いでは 30歳代の親の18.2%、全世代でも15%の親がプログラミング教室に通わせることを選択肢のひとつとして捉えていました。(グラフ参照)
国立教育政策研究所によると、「21世紀型能力」とは言語・数量・情報スキルをベースに考える力(思考力)を育て、それを実践する力を身につけるというものです。
とりわけ、思考力と実践力を育むための手段として、プログラミングスキルにも関心が高まっていることが分かります。
その一方で5人に1人が「わからない・特にない」と回答していることから、文科省を中心とした取り組みが、未就学児の子どもをもつ親にとってみては、21世紀型教育そのものについて、いまひとつピンとこない現状も浮かびあがってきました。
IT技術は日々進化し、グローバル教育という言葉も耳にするようになって久しい中、2016年8月には2020年の次期学習指導要領について発表され、教育現場は従来型の教育から大きく転換しようとしています。
この調査では、最後に2020年を境に日本の教育が変わろうとしていることに対してどのような思いかということも聞いていて、子どもが早い時期からインターネットに触れることについての不安や、保護者として何を教育していいか分からない、教育がどのように変化していくのか具体的な方針やプランが知りたいなどの声が上位を占めました。
日々の子育てに追われていると、わが子が小学生になったときのことは具体的に考えにくいですが、折に触れて情報収集したり、気になる体験教室やワークショップに参加して教育の変化を知るきっかけにするのもいいかもしれませんね。
参考資料
デジタルアーツ株式会社
21世紀型教育に関する0歳から6歳のお子さまを持つ保護者を対象とした認識調査
http://www.daj.jp/company/release/2016/0722_02/
文中のグラフは上記調査資料より抜粋したもの