小学校でのプログラミング授業、約半数の親が「必要」
小学校でのプログラミング授業、約半数の親が「必要」 ~株式会社VSN「子どものプログラミング学習に関する調査」より~
技術系人材サービスの株式会社VSNは、9月23日、小学生以下の子どもを持つ10~40歳代の男女を対象に「子どものプログラミング学習に関する意識調査」を実施し、約2,700人の回答結果が発表されました。
その結果、小学生の子どもを持つ約半数の親は、小学校でのプログラミング授業が必要だと感じていることが分かりました。
プログラミング授業が必要だと感じている理由について、約6割が「未来のテクノロジーをさらに進化させて欲しい」と回答。続いて「小学生の頃から基礎知識を身につけさせたい」「将来、プログラミングができて当たり前の世の中になるから」「論理的思考能力を身につけるために」がそれぞれ4割を超える結果となりました(複数回答)。
2020年より小学校のプログラミング教育が必修化となる流れを受け、プログラミング的思考を身につけることを前提として、より高い知識や技術を習得してほしいと考えている親が多く、関心が高まっていることが分かります。
また、この調査では理想とするエンジニアについての設問もあり、スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏の名前が挙がったことをみると、ITのスーパーエンジニアの活躍を目の当たりにしてきた親世代ならではの選択・回答といえるでしょう。
子どもに対しても、約3割の親が将来プログラマやエンジニアになることに「賛成」しています。
文科省が立ち上げたプログラミング教育に関する有識者会議によると、今後子どもたちに身に着けてもらいたい力として、「情報を読み解く力」「情報技術を使いこなして、きちんと筋道を立てて課題を解決していく力」などを挙げています。
つまり、「プログラミング教育=プログラミング言語を巧みに使う」ということではなく、情報を読み解いて活用することで、どのように問題を解決していくのかという力を「プログラミング」という手法を使って身に着けることが大切だとしています。
「小学生のプログラミング教育が必修化」という決定はインパクトがあり、親としては未知の部分が多く不安な気持ちになりがちですが、小学生のうちからプログラミング的思考をしっかりと学び、日々の生活の中でその考え方を根付かせ育むことが、「未来のテクノロジーをさらに進化」することにつながるのかもしれません。
参考資料
子どものプログラミング学習に関する調査
株式会社VSN 調査リサーチ
http://www.vsn.co.jp/news/20160923.html
※文中の図は上記より抜粋・編集したものです。