小学校でのプログラミング教育必修化 保護者の約9割は「知っている」~必修化の認知度高まる~
小学校でのプログラミング教育必修化 保護者の約9割は「知っている」~必修化の認知度高まる~
未就学児から高校生までの教育情報を幅広く配信している情報サイト、リセマムは2017年4月から7月までの間に小・中学生の子どもをもつ読者に対して、プログラミング教育に対する意識調査を実施し、結果が発表されました。回答数は525件。
2020年度から始まる小学校でのプログラミングの必修化について、「知っている」と回答した保護者は88%にのぼり、その認知度が高まっていることが分かります。 また、小学校でプログラミング教育は必要かという問いに対しては、以下のような回答分布となりました。(下図参照)
参考値になりますが、昨年9月に行われた別の技術系人材サービスの調査(※1)で同じ質問のアンケートを実施したところ、「必要だ」と回答したのが全体の48%だったことから、プログラミング教育の必要性については意見が拮抗している状況にあるといえます。
プログラミング教育で身につけてほしい力のトップが、「プログラミングの知識・技能」で75%にのぼりました。次いで「論理的思考力」(65%)、「問題解決力」「創造力」(ともに48%)となっています。
昨年8月に次期学習指導要領をまとめた文科省の有識者会議では、今後子どもたちに身につけてほしい力として挙げているのが、複雑な情報を自分の力で読み解いて、課題や解決策を考え、創造力や学ぶ力であり、それらを養ううえでプログラミング教育が効果的な教育であると考えています。
プログラミング教育の必修化というと、そのイメージからプログラミングの知識や技能を身につけることに期待してしまいがちですが、文科省は、プログラミングを通じて論理的思考力や課題を解決する力を身につけることが大切であると考えています。
また、この調査ではプログラミング教育の受講経験についても聞いていて、4割以上の保護者が体験会やイベントに参加したことがあると回答しており、関心の高さが伺えます。他にも家族が教えていたり、独学で学んでいる子どもも3割近くおり、様々な角度からプログラミングに触れる機会が増えつつある兆しが見受けられました。
参考資料
リセマム プログラミング教育、小学校での必修化認知度高く保護者の52%必要
https://resemom.jp/article/2017/08/22/39945.html
(※1)小学校でのプログラミング授業、約半数の親が「必要」
https://edu.gramin.jp/post/2016101901/