プログラミングを教科のねらいを達成するためのツールに
~茨城県古河市大和田小学校の取り組み~
古河市では、小中学校にタブレットの導入が進んでいて、小規模校には授業活性化のために、ひとり一台の端末が用意されています。
今回ご紹介する大和田小学校では、2015年9月にタブレット端末が導入されたことをきっかけにICTを効果的に使うことによって、今までの課題であった子どもたちが自信をもって自分たちの考えを伝えることができるような学習に取り組んでいます。
大和田小学校では、プログラミング教育を「教科のねらいを達成するためのツール」として捉え、学習することにしています。
【図】大和田小学校が考えるプログラミング教育 「大和田学習スタイル」
主に低学年では、ICTを活用しないプログラミング教育を実施しています。
シーケンス(順序性)やパターンなどのプログラミング的な概念を身に着けるような授業を考え、これらの概念を意識しながら課題を解決することによって「思考の可視化」を養うことを目的としています。
ICTを活用したプログラミング教育では、課題を解決するためのプロセスを説明するためにアニメーションを作成したり、物語のしかけをつくるツールとして活用したり、物を動かすしくみを考えるような内容の授業も実施し、自分で分析する力や人に伝える力を身に着けることを大切にしています。
先生たちは何度も「教科のねらいを達成するためのツール」としてプログラミング教育をどのように取り入れていくかという大和田学習スタイルの理念に照らしあわせながら、試行錯誤して授業を実施しています。プログラミング教育を取り入れた授業を続けていくことこそが、よりよい大和田学習スタイルを確立するカギになりそうです。
参考URL
古河市大和田小学校HP
http://owada.koga.ed.jp/ 古河市大和田小学校HP内『H29年度古河市プログラミング教育研修会』