小学校の保護者 プログラミング教育に論理的思考・問題解決能力の向上を期待
小学校の保護者 プログラミング教育に論理的思考・問題解決能力の向上を期待
~子どもライフスタイル調査 2018 春 調査結果より~
株式会社KADOKAWAと、株式会社角川アスキー総合研究所は共同で『子どもライフスタイル調査2018春』を実施しました。調査期間は2017 年12 月~2018 年1 月、調査対象は雑誌『キャラぱふぇ』の読者である女子小学生とその保護者で、集計サンプル数は358件。
プログラム学習について質問したところ、「プログラミング」という言葉を知らないと回答した小学生が約45%にのぼりましたが、「これから学習したい」「現在学習中」を合わせると、回答者全体の1割強の小学生がプログラミングの学習を始めたり、興味があることが分かりました。【図1】
【図1】
また、プログラミングの体験教室やイベントに参加したことのあると回答した小学生は7%。【図1】の「これから学習したいと思っている」と回答したのは9.8%となったことから、プログラミングの学習に興味のある子どもは、何らかの形でプログラミングを体験している割合が多いのかもしれません。
保護者にプログラミング教育の賛否について聞いたところ、約65%が賛成と回答しています。これは2016年秋の同調査の回答結果とほぼ横ばいとなっています。
また前回調査と同様に、プログラミング教育に賛成した理由を聞いた結果は【図2】の通りです。
この中で前回調査より大幅な伸びをみせたのは、小4~6年生の保護者56.3%が「プログラミングを勉強する過程で、論理的思考力が身につく」とした回答です。(前回調査35%) また、「問題解決能力が身につくと思うから」と答えた割合も前回調査では約20%だったのが今回は40%を超えました。プログラミング教育の内容の浸透とその期待の高さが伺えます。
一方、「反対」と回答した理由で、前回調査よりも顕著に伸びたのは小学校高学年の「国語や算数などの基礎学習を充実させてほしい」で、20ポイント近く上昇しました。【図3】
【図3】
プログラミング教育で文科省が実施する目的として掲げている論理的思考や問題解決能力の向上に期待を寄せる保護者が多くいる一方で、プログラミングという言葉を知らないと回答している子どもも全体の半数近くおり、その関心度が二極化しつつある傾向も伺えた調査となりました。
参考URL
子どもライフスタイル調査 2018 春
https://www.kadokawa.co.jp/topics/1859 株式会社KADOKAWA調べ ※文中の図は上記より抜粋・編集したものです。