産官学民の知のリソース活用で教育改革を推進
産官学民の知のリソース活用で教育改革を推進~埼玉県戸田市の取り組み~
戸田市は、市の知見だけにとどまらず、産官学民との連携による様々なリソースの活用が重要だと考え、教育改革を進めています。その改革は、全国の自治体や文部科学省・経済産業省などの省庁、OECD(経済協力開発機構)からも注目されています。
2020年の学習指導要領の改訂により、小学生のプログラミング教育の必修化などが挙げられるように、将来さらに情報化やグローバル化が進み、変化が激しい社会をしっかりと生き抜いていく力を身に付けることが重要とされています。問題解決能力や論理的な思考力などの生き抜く力の育成が求められている中で、戸田市は産官学民と連携した独自の小中一貫PEERカリキュラムを採用しています。
外部と連携した教育改革を行うことによって、外部から実証的に先進的な教育を提供してもらい、市は学校や教室といった「場」の提供をすることで、安価で効率的に質の高い教育が実現できるものと捉えています。
【新しい学びの創造】
※「PEER(ぴあ)」とは、「仲間」や「見つめる」ことを意味し、お互いを「仲間」として「見つめ合う」ことが肝要との思いを込めています。
このような教育改革の中の1つとして、「プログラミング教育の導入」を掲げていて、2017年から市内の全学校、全学級で本格的にプログラミング教育を開始しています。それに並行するような形で自主研究会などを立ち上げ、ボトムアップでプログラミング教育を推進する取り組みをしています。
【戸田市のプログラミング教育】
学年 | 主な内容 | 時間 |
---|---|---|
小学1〜3年 | アンプラグド | 各3時間 |
小学4〜6年 | スクラッチ | 各10時間 |
中学生 | スクラッチ | 各10時間 |
※生活科・総合的な学習の時間で実施
ポイントはスタートアップを全学校、全学級で取り組むことにあるといいます。全市で統一したオリジナルの教材を使いながら基本的な部分を進めたうえで、教科としてのプログラミング教育を産官学民と一緒に連携していくスタンスをとっています。 明確な教育方針と、外部の得意分野をうまく取り入れることによって効率的に質の高い教育を提供する姿勢は一貫しています。
戸田市の取り組みは教育委員会のホームページやフェイスブックでも発信されています。人材や予算不足により、なかなかプログラミング教育の足掛かりがつかめない自治体にとっても参考となる部分がありそうです。
参考資料
戸田市教育委員会
平成30年度 戸田市の教育改革
http://www.city.toda.saitama.jp/uploaded/life/42973_98441_misc.pdf
戸田市で本格的にプログラミング教育を開始
https://www.city.toda.saitama.jp/site/press/hisyo-press2017-programing-3.html