2019年9月は「未来の学び プログラミング教育推進月間」に
文部科学省、総務省、経済産業省は、2020年度からの小学校プログラミング教育に向け、2019年9月を「未来の学び プログラミング教育推進月間」として、取組みを実施することを発表しました。
この9月の推進月間を、小学校におけるプログラミング教育の授業や研修等に取り組むきっかけとし、2020年度から実施される新学習指導要領に基づく小学校プログラミング教育に向けた準備をしていくことを期待したものです。合わせて、学校のICT環境整備の推進も進め、整備に万全を期してほしいとしています。
推進月間に合わせて、17社の民間企業・団体と連携し、「プログラミングが社会でどう活用されているか」に焦点をあてた総合的な学習の時間の指導案を配信したり、企業訪問や講師派遣などを行うスペシャル授業の実施や、教材配信などをしていく予定としています。
【文科省発表 推進月間での取り組んでほしい内容について:資料より一部抜粋】
スペシャル授業の内容はチャレンジ要素が強いものが多いですが、実際に職場を見学して問題解決のためにプログラミングを体験したり、問題点を分析して改善する仕組みを考えたりと、達成できたときの喜びは大きいものになる貴重な体験となるでしょう。
このほかにも、2017年3月に立ち上げられた「未来の学びコンソーシアム」という小学校を中心としたプログラミング教育ポータル(※1)にもプログラミング教育の実施事例や教材情報が充実してきています。
来年度のプログラミング教育実施に向け、その取り組みがより実践的な内容に移行している一方で、2018年2月から3月に文部科学省が実施した「教育委員会等における小学校プログラミング教育に関する取組状況等」の結果をみると、具体的にプログラミングの授業に関する取り組みが未実施であったり、人的リソースや予算の不足の問題を抱える自治体も多くあることが垣間見える状況となっています。
これからは、先行して取り組んでいる自治体や、民間企業などの情報を得ながら、実践・ノウハウの蓄積をしていくことがますます重要になりそうです。
参考
各企業・団体の取り組み内容 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/18/1413655_2_1.pdf
未来の学び プログラミング教育推進月間の実施について(文部科学省平成31年2月18日事務連絡) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1413666.htm
未来の学び プログラミング教育推進月間について (文部科学省) http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/18/1413655_1_1.pdf
未来の学び プログラミング教育推進月間における各企業等の取組について http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/02/18/1413655_2_1.pdf
地域格差と「情報」「予算」「人的リソース」不足顕著に
https://edu.gramin.jp/post/2018072001/