文科省・総務省 平成30年度概算要求発表
文部科学省と総務省は平成30年度概算要求を発表しました。来年度のICT教育関連の項目について特徴的な項目を挙げていきます。
【文部科学省】
文教関係予算は4兆4265億円。(前年度比8.1%増) そのうち、ICT教育関連では「情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進」として13億円を計上。新学習指導要領における「情報活用能力」の育成、特に小学校で必修化されるプログラミング教育の円滑な実施に向けてICTの効果的な活用事例をもとにした指導事例の創出と普及、教員の研修用教材の開発に注力したい考えです。また、情報モラル教育の充実に向けた取組も推進していきます。 このほかにも新学習指導要領の実施に合わせ、デジタル教科書の導入を目指していて、デジタル教材についての調査をもとに、効果的にデジタル教科書を活用するためのガイドラインを示していくための予算も計上されています。
【総務省】
ICT関連でみてみると、「IoT(Internet of Things)」に関する項目が昨年度より大きく増額されていて、特に地域の特性を踏まえた「地域 IoT 推進計画」の策定支援に注力していることが伺えます。 プログラミング教育に関わるところでは、地域における IoT の学び推進事業を新規事業として5億円を計上しています。 2020 年度からのプログラミング教育の必修化を通じて、児童生徒がIoT について継続的・発展的に学ぶことができるように、企業や地域住民による学習できる機会(地域 IoT クラブ)を確立し、IoT 人材の育成を促進させたいようです。
(※1)IoT 従来は主にパソコンやサーバ、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々なものをつなぐこと
参考資料
文科省平成30年度概算要求主要事項
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/08/30/1394952_2.pdf
平成30年度総務省所管予算 概算要求の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000504904.pdf