プログラミング教育関連市場、2025年度に230億円規模へ
プログラミング教育関連市場、2025年度に230億円規模へ
~2016年度から10年間で約6倍の市場に成長と予測~
市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニングは、プログラミング教育関連市場の将来展望について、若年層向けのプログラミングスクール運営や教材開発を中心とした関連企業106社を対象に調査を実施しました。(調査期間は2017 年12 月~2018 年2 月)
2020年度からの小学校でのプログラミング教育必修に向けて、ここ数年のプログラミングスクールや関連教材の販売等の展開が一層活発になってきました。
【図1】の市場規模予測によると、2025年度はプログラミング教育の本格実施から5年経過した時点で、230.5億円まで成長するとしています。2016年度の推計からみると約6倍の成長で、特に必修化が始まってからが急激な伸びとなることが示されています。
この調査では、プログラミング教育の関連市場を「プログラミング教室」「プログラミングツール」「人材関連支援」の3つに分類し予測を立てています。
これによると、プログラミング教室は、実際に小学校で学習し始める2020年度以降にさらなる学びの場としてのニーズが高まるとしています。また、通信制やIT人材育成を目的としたさらに高度な学習の場の提供といった側面も担うと予測しています。
プログラミングツールは、必修化前の今年度以降より先行的に取り組みを行う小学校などでの導入を皮切りに継続的な伸びが期待されているようです。
人材関連支援については、教員向けの対応に加え、プログラミング教育の必修化をきっかけに、これまで以上に「ICT支援員」の需要拡大が見込まれています。
特に、先行してプログラミング教育の必修化を実施している国で課題を問われると、必ずといっていいほど人員不足、技量不足が挙げられます。必修化を実施するうえで必要となるのは、充実した学びの場、教材開発、継続的な人材育成であり、その体制を整えることでさらなる市場規模の拡大を実現することができるのかもしれません。